行政書士開業1年目まとめ

まとめ
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1か月ごとの売上等の記事を読まなくていいように、まとめました。
開業(登録)から1年経っての振り返りなども書きつつ。登録前の方がイメージしやすいように書いたつもりです。

開業前の記事は【開業前カテゴリ】にあります。【開業前カテゴリ】を表示するには、こちらをクリックしてください。

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前提

 4月登録、7月まで兼業、8月から専業です。専業と言っても全くやる気が出なかったため、ほぼ無職の状態の記録です。

登録後にした勉強

行政書士会以外のセミナー

web集客セミナー(士業向け)

 具体例などが士業向けなだけで、内容は一般的なものでした。ネットビジネス界隈に少し馴染みがあれば別に聞かなくてもいいかなと思いました。逆に馴染みがなければ知っておいた方がいいのかな?
 ただ、場所によるかもしれませんが、web集客なしでも普通にやっていけるんじゃないかなと思ってます。身を粉にして働きたいとか、人をたくさん雇ってビッグになりたい方は必須だと思います。

書籍等

実務書

 いくつかの業務の実務書を買いました。全行団のHPで買うと少し安いです。
 本当に基本しか載ってないというか、いくつか「こんなパターンもあります」的なコーナーがあったりもするのですが、絶対押さえきれてないだろというか……。でももちろん読むべきだと思います。実務書を読んだだけでは、わからないことがたくさん出てくると思います(周りの先生方のお話を聞いていて感じていることです)ので、それくらいの気持ちで読んでおいて、あまりあてにはしない方がいいかなと思いました。
 相続等のメジャー業務以外は、法律が改正される度に新版が出るわけではないので、その辺りは少し気にした方がいいかもしれません。一生懸命読んだけど去年改正されてた…なんて本も普通に販売されています。

某先生の情報商材

 購入していくつか実践してみたものの……。気休めにはなるかもしれません。地元の先輩方のお話を伺う方が有益だと思います。

行政書士会に入ってわかったこと

研修

 日行連では中央研修所というサイトで、オンライン上で研修が受講できます。メジャーな業務は一通りコンテンツがありますし無料です。

 単位会でも研修が開催されているはずです。私が所属している単位会ではオンライン視聴できるものもありますし、実際に対面で開催されるものもあります。こちらは数百円~数千円が必要ですが、地元の先生が講師をされることがほとんどだと思いますので、繋がりを作れると心強いと思います。また、都道府県ごとの事情なども反映されますので、興味のある業務の研修は受けると良いと思います。会館が遠い方は大変だと思いますが……。
 単位会の研修は、もしかしたらあまりない会もあるかもしれません。登録会員が多い会の方が研修が充実していると聞いたことがあります。

支部事業

 都道府県単位の単位会(例:東京都行政書士会=東京会)の下に支部があります。
 単位会よりもさらに「支部による」ということがあると思いますので、参考程度に。

 私の所属している支部では、支部の研修もあります。ドローンの研修や、インボイスの研修などがありました。無料でした。
 また、定例総会や忘年会等の年間行事の他、懇親事業(BBQ、飲み会)もありました。3000円前後の実費徴収でした。コロナ前は旅行もあったそうです。
 あとは無料相談会ですかね。役所やショッピングモールの一角で行っています。これは交通費がいただけました。

その他

受託業務

 行政の受託業務というものがある場合があります。例えば私の住む県の建設業許可の窓口は行政書士の先生方が受付されています。単位会で募集・試験があり、週3~5日の出勤で1日1万円程度いただけるそうです。
 他はマイナンバー関連とかも見たような……?曖昧ですみません。あまり興味がないのでよく知らないんですが、そういった行政から受託した仕事がある場合があります。

行政書士の資格で応募できるものがある

 世間知らずで行政書士になるまで知らなかったんですが、そういうものがあるようです。

 たとえば「エコアクション21審査員試験」では受験資格に「ISO14001主任審査員または審査員」や「技術士」などがありその中で「経営相談、経営診断等に関する資格」として行政書士も挙がっています。この審査員の報酬は1日5万円~(+交通費)だそうです。

 また「執行官採用選考試験」の選考資格は「法律に関する実務を経験した年数が通算して10年以上である者」ですが、日行連からこの試験についての周知があり行政書士の経験で応募できるようです。調べていただけとすぐわかると思いますが、かなりの高収入職です。行政書士の経験でこの試験を受けられるというのはすごいことだと思いました。

 次に書く事業復活支援金の事前確認も、行政書士だから事前確認機関として登録することができました。

行政書士として請けた仕事

事業復活支援金の事前確認

 この仕事は今はありません。
コロナ関連の支援金で、事前確認というのは「事業の実態があるかどうか」を対面やZOOMなどで書類を見つつ確認する仕事です。
 各士業に資格がありましたが、ご自分の顧客しか対応されなかったり、顧客であっても新人に仕事を回してくださる先生も多かったようです。(内容が簡単だし、次に繋がらない単発の仕事だから?)

相続(戸籍収集と書類作成のみ)

 普通行政書士がやる相続というと、戸籍の収集、相続関係説明図や遺産分割協議書の作成、銀行の手続き、あたりだと思いますが「できることは自分で」とのことで銀行は無しでした。
 実は不動産が複数あったのですが、先輩の下請け案件だったため先輩が司法書士の先生に振ってくださいました。境界の問題などもあったようですが、司法書士の先生が土地家屋調査士の資格も持ってらしたのでまるごとお任せしたようです。詳しくはわかりません。

無料相談会のアシスタント

 行政書士会の無料相談会です。相談員をやるためには、アシスタントの経験回数や登録年数などの条件があるようです。
 机やパーテーションを設置したり、相談員の先生と相談者が話してる隣でメモを取ったりするのが仕事でした。
 すでにご自分でお調べになっていて確認のために聞きにこられた方や、一通り書類を仕上げてお持ちになりアドバイスをお求めの方がいらして、かなりドキドキしました。遺言、相続、帰化などのご相談が多いそうです。

売上

売上

 14万6000円でした。
 事業復活支援金の事前確認が5000円で15件。(7万5000円)
 相続(戸籍収集と書類作成のみ)が7万1000円で1件。

売上以外の収入

 2万6000円くらい。
 無料相談会のアシスタントが3000円/回。
 単位会の行事で交通費3000円/回。
 ネットに書いたらダメと言われてるのが2万…いくらだったかな?給与所得になってたので帳簿につけてなくて、ちょっと今わかりません。

行政書士とは無関係の収入(参考)

 7月まで週3くらい事務の仕事をしてたので、それが100万円くらいの収入でした。

経費

 80万ちょっとでした。
 事務所の家賃が安いのが効いてますね。あとそもそも活動してないので、逆に何にかかったんだって感じですが。

 家賃と最初にそろえた物品や消耗品だけで45万くらいです。
 行政書士会への入会金が20万くらいかかってるはずですが、長期前払費用にして5万償却にしてます。
 月会費が1年で数万円。あとは光熱費・交通費・書籍代など。

買ったけど不要だったもの

六法

 支部長の事務所にも同じ六法の昔の版があって、登録時に購入されたのかなと思いました。

電話機

 最初は電話機を鳴らせて、一定コール出なければ携帯に転送していたのですが、事務員がいるわけじゃないし途中から直に転送するようになったので、電話機は要らなかったです。
 でも事務所の現地調査があるからどうかな?ある程度の物品は揃える必要があると思いますが、突っ込まれそうだけど買いたくないものがもしあれば「手配中です」で乗り切れるような気がします。

行政書士の資格情報を含めている電子証明書

 これも私の場合は不要でしたね。電子契約や会社設立業務で電子定款の作成をすることがあれば必要だし、必要になってから申し込んでも遅いと考えて取っておきました。

買って良かったもの

事務所名入りの封筒

 買って良かったというより、士業なら必須だと思いますが。最初は普通の茶封筒で対応していましたが、面倒になってきてネット通販の印刷会社で作りました。

1年を期に見直したこと

インフラ

 使用状況に合わせて見直しました。電話は他社へ変更、FAX回線とネットは解約しました。FAXの要不要問題は、取り組む業務によるんじゃないですかね。ドローンだったら要らないだろうし、ガテン系ならあった方がいいのかもしれません。

行政書士を続けるか

 結論としては一応続けます。が、積極的にはしないです。理由としては「向いてない」ですね。

責任が重い

 ちょっと私には責任が重いです。ひとつのミスや無知が致命的なことになったらと、すぐ考えてしまいます。
 例えば許認可で更新の連絡をしそびれていて更新ができなかったら、新たに許可を取る必要が発生しますし、営業できない期間が発生したらどうするのか、工事の途中で建設業の許可が切れたらどうなるのかとか……。費用・時間のコストがえぐくないですか?賠償保険はありますが。
 他には何か公正証書を作って、自分の無知ゆえに入れるべき文言が入っておらず、後々思いがけない方向から問題になるとか……。
 性格的に向いてないように思いました。

希望のスタイルで働くのが難しい

 私の希望は週3~4日数時間働いて、20万円くらいの収入です。これが結構困難ですね。軌道に乗ればできるかもしれないけど、どうだろう?なんせ週3~4日しか働かなくても法律はどんどん改正されるわけで、その勉強はしなくちゃいけないわけじゃないですか。これに非効率さを感じました。
 バリバリ働くのが好きな方はいくらでも仕事がある(ように見える)し、いいと思います。私は働くのが嫌いで家の外にも出たくないタイプなので、登録前はオンラインでドローンをやろうかなと考えていたんですが、新しい分野は法改正の頻度と量がすごくて取り組むのをやめました。

 続ける理由は、本当に他人と会わない生活をしているので、他人に会う(会務など)口実をつくるためというのと、肩書がないので肩書維持のためです。実績がないので無意味ですが。

 資格を持ってる開店休業状態の人間の情報はあまりないと思いますので、このブログはこのまま続けるつもりです。

まとめ
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コメント

  1. はる より:

    開業して1ヶ月ですが金ばかり巻き上げられてる感じです。
    電話は押し売りばかり。1年間は投資のつもりで頑張る予定ですが。
    開業にあたって、先生のブログはとても参考になりましたよ。
    (^^)v

    • zai zai より:

      私も1か月目にかかってきた電話は営業電話ばかりでした。
      3か月目くらいまではよくかかってきてたけど、最近はあんまりかかってきません。
      日行連のリストから新しい順にかけてるんでしょうね。

      前回はるさんが書いてくださったコメントが初めてのコメントだったので、見てくれてる方がいるんだと驚きました。ありがとうございます。

      • はる より:

        今回も返信有り難うございます。 他にも開業ブログを見ましたが広告がやたら多くて読みにくい。
        先生のブログはスッキリして事実だけを書いてあるので、参考になるし読み易い。

        何とかやる気を出して頑張ってほしいですよ。(自分にも毎日言い聞かせてます)